繰り返すつらい頭痛の原因は「帯状疱疹ウイルス」だった

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■脳血管障害や認知症とも関係

 帯状疱疹ウイルスは頭痛以外にもさまざまな病気のリスクを高めることが近年、分かってきている。

 脳血管障害、アルツハイマー型認知症、多発性硬化症、顔面神経まひ、片側性眼瞼けいれんなどだ。清水医師の知人(50代)にも、頭部に帯状疱疹を発症した2週間後、脳の椎骨動脈解離を起こした人がいる。

「最初の帯状疱疹ではMRIは異常がなく、抗ウイルス薬で治りました。ところが2回目は、抗ウイルス薬では治りませんでした。私のところに連絡があり、すぐ来院してもらいMRIを撮ると、脳の椎骨動脈解離を起こしていたのです」

 即座に治療を開始したおかげで命に別条はなかった。治療後、帯状疱疹ウイルスの抗体価を調べるとやはり高く、帯状疱疹ウイルスが増殖していることが分かった。

 帯状疱疹ウイルスには増殖を抑制するワクチンがある。厚労省の承認は50歳以上だが、それ未満でも接種可能だ。

「少なくとも、群発頭痛や片頭痛を繰り返している人は帯状疱疹ウイルスへの免疫抗体を測定し、低ければ帯状疱疹ワクチンを検討した方がいい」

 つらい頭痛と手を切るために。

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