「途中から記憶がない」は問題飲酒…飲み方を変えるポイント
「最初に、自分がどれくらい飲んでいるかを知るべき」
お酒を飲んだ日はカレンダーに印を付ける。その日に飲んだ量をメモする。もともと適量飲酒の人は別にして、日頃から多量飲酒していた人は、量を可視化することで、「これは、体にもお財布にも、良くない」と思うかもしれない。
「お酒を飲むときは必ず食事を取りながらにする。また、お酒の代わりに炭酸飲料を飲むことで、飲酒量を減らせられる人は少なくありません」(斉藤さん)
記者の友人にも、炭酸水を作る機械を購入し、酒量が激減した人がいる。「ハイボールが好きで飲んでいたのではなく、シュワシュワシュワという喉越しが好きで飲んでいたことに気づいた」とのこと。今は、ノンアルコールビールをはじめ、ノンアル飲料が結構売られているので、それらを応用するのも手だ。
「有酸素運動もアルコール摂取量を減らす上で役立ちます」(斉藤さん)
有酸素運動が心を安定させる脳内ホルモンを分泌し、またストレス解消効果もあるので、減酒につながる。ちなみに、記者は大のお酒好きだが、スポーツジムに通い始めたことで、お酒を飲み始める時間が遅くなり(スポーツジムへ行く前は、休日は昼からワインを飲んでいた)、結果的に休日の酒量が減った。お試しを。
ただし、これらを実行しても「問題飲酒」が続くようなら、早い段階でアルコール依存症を診る医療機関の門を叩いた方がいい。断酒一辺倒ではなく、「減酒」を目標とした取り組みをしているところもある。まずいかも、と思ったその時が、行動を起こす時だ。