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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

姿を消していたトコジラミがインバウンドブームで強力復活

公開日: 更新日:

 しかしツバメは野鳥保護管理法で守られていますから、抱卵・育児期間中は、勝手に巣を撤去することが許されていません。いちいち都道府県知事に申請する必要があります。この病院では14個の巣を撤去し、そのすべてからツバメトコジラミが検出されたそうです。またアメリカのアリゾナ州のある病院で、ツバメの巣からトコジラミとダニが院内に侵入し、入院患者の17%が刺されといった事例が報告されています。

 野鳥の中でもツバメは愛されキャラの代表格ですが、やはり野生動物であり、有害な虫が寄生していることを忘れてはいけないでしょう。また気づかぬうちにツバメトコジラミに刺されている人が相当数いる可能性があります。

 そのことに関連して思い浮かぶのが、昨今のSDGsブームです。「生物多様性」や「生態系の保護」を目標のひとつに掲げていますが、ツバメを含めた野生生物の保護はいいとしても、その付録として面倒な昆虫たちもついてくるわけです。そういうこともひっくるめて、SDGsをどこまで本気で推進するのか、一度じっくり考えてみるのもいいことだと思います。

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