コロナ患者を診ているがん専門医からの便りで考えたこと
国民の多くが中止・延期を望んでも、「国民の安心、安全」などと何十回も繰り返し、オリンピック・パラリンピックを開催しました。その期間中、感染者は全国で爆発的に増え続け、多くの命が失われました。政府は、オリンピックは関係ないと言いますが、間接的に人流を増やしたのです。新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は「オリンピックをやるということが人々の意識に与えた影響はあるのではないか、というのは我々専門家の考えだ」と言っていたのです。
■五輪の仮設会場を療養施設にすべき
そして今になって、病院が足りない、医療逼迫、とうとう重症以外は自宅療養……なんて東京都の小池知事は言い出しました。自宅療養って、これは家庭内感染を増やす、感染者を増やすことになるのですよ。それに感染者がひとりで自宅にいるのは危険です。
さらに9月8日、小池知事は「素晴らしい成果を上げた東京大会のレガシーを生かし、ハードとソフトの両面で豊かな街づくりを進めたい」と話されました。小池さん、その前にやることがあるでしょう?