「梅毒」が急増中! 実際の感染者数は報告を大きく上回る可能性

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 この梅毒、早期発見・早期治療が肝要なのは他の性感染症と同様に、感染を知らずに性行為をすると、そのパートナーに感染させてしまい、感染拡大につながる可能性があること。また、妊娠中のパートナーが、梅毒に感染した男性からうつされると、母子感染のリスクもある。

「そのため妊婦健診で妊娠初期に梅毒の検査が実施されます。しかしそれ以降に感染すると、診断の機会がなくなります。妊娠時の梅毒感染は、流産・死産、低出生体重や骨軟骨病変などの先天梅毒のリスクを上昇させます。国立感染症研究所の報告では、年間200例を超える妊娠症例が予測されています」

 梅毒の感染ルートは性行為だが、これには口腔性交、肛門性交も含む。

 コンドームを着けていても、粘膜同士の接触で感染するので、100%安全とは言えない。

「梅毒の症状としては、感染後、1~3カ月ほどで性器などの感染部位にしこりやイボのようなものができます。ただ痛みなどはなく、そのうち消えてしまう。しばらくして手のひら、足の裏、体に発疹が出てきます。大抵の人はこの段階で泌尿器科や皮膚科などを受診します」

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