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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

「鶏肉を風邪薬で煮ないでください」米FDAの大真面目なコメントで…

公開日: 更新日:

 アメリカには「ナイキル」という風邪薬があります。青緑色の透明なシロップで、飲むとよく眠れるため人気が高く、筆者も愛用しています。

 この風邪薬のシロップで鶏肉を煮るという、ありえないミームがネットを賑わしています。なんと、ここまで広まった原因は、ほかでもない政府広報だというのです。 

 今TikTokで「ナイキル・チキン」と検索すると、多くの動画が出てきます。Twitterではバズワードにもなりました。多くのマスメディアもこの話題に乗り遅れまいと、テレビのモーニングショーや記事で次々に取り上げています。

 このナイキル・チキン、実は最初にネットに上がったのはかなり前で、2017年の4チャン(英語版の旧2ちゃんねる)への投稿が、初登場ということになっています。それ以降YouTubeやTikTokに、ぼちぼち投稿され始めました。それに気づいて警鐘を鳴らそうとしたのが、FDA=米食品医薬品局でした。

 今月15日「SNSで流行っているレシピは危険です。特に煮込むと薬の成分が濃縮されるので、絶対にやらないように」と大真面目な記事をホームページに掲載。ところが逆にそれがきっかけとなり、マスメディアはじめ多くが注目、逆にミーム化の原因になってしまったというわけ。

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