著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

「鶏肉を風邪薬で煮ないでください」米FDAの大真面目なコメントで…

公開日: 更新日:

 アメリカには「ナイキル」という風邪薬があります。青緑色の透明なシロップで、飲むとよく眠れるため人気が高く、筆者も愛用しています。

 この風邪薬のシロップで鶏肉を煮るという、ありえないミームがネットを賑わしています。なんと、ここまで広まった原因は、ほかでもない政府広報だというのです。 

 今TikTokで「ナイキル・チキン」と検索すると、多くの動画が出てきます。Twitterではバズワードにもなりました。多くのマスメディアもこの話題に乗り遅れまいと、テレビのモーニングショーや記事で次々に取り上げています。

 このナイキル・チキン、実は最初にネットに上がったのはかなり前で、2017年の4チャン(英語版の旧2ちゃんねる)への投稿が、初登場ということになっています。それ以降YouTubeやTikTokに、ぼちぼち投稿され始めました。それに気づいて警鐘を鳴らそうとしたのが、FDA=米食品医薬品局でした。

 今月15日「SNSで流行っているレシピは危険です。特に煮込むと薬の成分が濃縮されるので、絶対にやらないように」と大真面目な記事をホームページに掲載。ところが逆にそれがきっかけとなり、マスメディアはじめ多くが注目、逆にミーム化の原因になってしまったというわけ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」