業界初の国家資格「眼鏡作製技能士」は眼鏡作りをどう変える? 6千人余りの有資格者誕生
そんな眼鏡作製技能士には2種類ある。1級は眼鏡市場のトレンドを把握した眼鏡作製の知識や技術だけでなく、コンプライアンスや眼科医との連携に関する十分な知識を持ち、他の眼鏡作製技能士の指導や育成も可能な能力を持つ。2級は眼鏡作製に必要な概略の知識・技能を身につけていて、顧客のニーズをくみ取った適切な眼鏡の提案や作製ができる能力を持つという。
「現在は認定眼鏡士資格の保有者への優遇措置として、特例講習会が開かれ、学科・実技の免除が実施されています。しかし、本来は厳格な受験資格のなか難しい試験をパスしなければ合格できない試験制度になっています」
■いま、なぜ、眼鏡作製技能士なのか?
実際、1級の学科試験の受験資格は、眼鏡作製に関する業務に5年以上の実務経験があるか、2級の技能試験に合格したあと2年以上の実務経験がある人、もしくは3年制以上の全日制眼鏡専門学校を卒業または卒業見込みの人などとされている。2級の学科試験の受験資格は眼鏡作製に関する業務に2年以上の実務経験があるか、2年制以上の通信制眼鏡専門学校を修了した人となっている。ただし、漫然と実務経験を積んだだけでは眼鏡作製技能士の試験には合格できない。今回の1級の学科試験の合格率は約14%、2級は約63%だったという。それにしてもいま、なぜ、眼鏡作製技能士なのか?