「冬の脱水」を甘く見てはいけない マスク着用に乾燥が重なって…

公開日: 更新日:

 しかも、冬はさらに脱水のリスクが高くなる。

 ただでさえ空気が乾燥しているうえに、暖房器具を長時間つけっ放しにしていることも多いため、体内の水分が蒸発しやすくなるからだ。

腎臓が大きなダメージを受ける

 たかが脱水と侮ってはいけない。脱水が起こると、喉の渇きのほかに、頭痛、ふらつき、動悸、倦怠感といった症状が現れる。そのまま放置していると、命の危険がある深刻な事態につながりかねない。

「さらに脱水が進むと、血液量が減って毛細血管はもちろん、冠動脈や腎動脈などのやや太めの血管でも血液の循環が悪化します。血圧も低下して、体内の臓器に十分な血液を送り込めなくなるため、さまざまな臓器不全を起こしやすくなってしまうのです。脳や心臓の血流低下も危険ですが、それ以上に注意すべきなのが腎臓へのダメージです。腎臓への血流量が減ると、老廃物がうまく排出できなくなります。これが体に蓄積して腎炎を起こし、糸球体自体が傷ついて腎臓の機能が低下します。これが急性腎障害で、さらに悪化して腎不全につながる危険があります。腎不全になると心不全が生じやすくなり、全体の血液循環が悪くなって、さらに腎臓を含む各臓器の血流が低下します。最終的に多臓器不全に陥って、最悪の場合、命を落とすこともあるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  2. 2

    絶対守護神マルティネス「巨人入り」急浮上の舞台裏…米敏腕記者が「2年24億円で合意間近」と

  3. 3

    フジテレビが2番組を終了させダウンタウン松本人志に「NO」を突き付けたワケ…日テレとは異なる対応

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 5

    米倉涼子「ドクターX」興収30億円でも満島ひかりが阻む"興収女王"の座…期待値の高さから落胆の声も

  1. 6

    立花孝志氏が大阪・泉大津市長選で惨敗…有権者の投票行動を後押しした「お笑いみたいな噂」

  2. 7

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 8

    安倍昭恵氏が石破外交“切り札”に? 米トランプ次期大統領との会談模索に「私人」を担ぎ出す情けなさ

  4. 9

    安倍昭恵さん×トランプ夫妻「夕食会」の舞台裏…永田町で飛び交う臆測と“パイプ役”の名前

  5. 10

    M-1グランプリ審査員は“完璧な布陣”…ますます高まる「松本人志不要論」