「冬の脱水」を甘く見てはいけない マスク着用に乾燥が重なって…

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 しかも、冬はさらに脱水のリスクが高くなる。

 ただでさえ空気が乾燥しているうえに、暖房器具を長時間つけっ放しにしていることも多いため、体内の水分が蒸発しやすくなるからだ。

腎臓が大きなダメージを受ける

 たかが脱水と侮ってはいけない。脱水が起こると、喉の渇きのほかに、頭痛、ふらつき、動悸、倦怠感といった症状が現れる。そのまま放置していると、命の危険がある深刻な事態につながりかねない。

「さらに脱水が進むと、血液量が減って毛細血管はもちろん、冠動脈や腎動脈などのやや太めの血管でも血液の循環が悪化します。血圧も低下して、体内の臓器に十分な血液を送り込めなくなるため、さまざまな臓器不全を起こしやすくなってしまうのです。脳や心臓の血流低下も危険ですが、それ以上に注意すべきなのが腎臓へのダメージです。腎臓への血流量が減ると、老廃物がうまく排出できなくなります。これが体に蓄積して腎炎を起こし、糸球体自体が傷ついて腎臓の機能が低下します。これが急性腎障害で、さらに悪化して腎不全につながる危険があります。腎不全になると心不全が生じやすくなり、全体の血液循環が悪くなって、さらに腎臓を含む各臓器の血流が低下します。最終的に多臓器不全に陥って、最悪の場合、命を落とすこともあるのです」

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