心臓病を抱える人が飛行機を利用して長旅をするときの注意点
もうひとつ、機内では節度のある行動を心がけてください。海外旅行などで長時間のフライトになると、機内ではさまざまな飲食物が提供されます。飲んだり食べたりすれば、それに合わせて排泄も生じます。また、なかなか寝付けないケースもあって、飲食、排泄、睡眠のペースが崩れがちになります。これは心臓にとって負担がかかる状態といえます。ですから、機内でも普段通りの生活ペースで過ごせるように自己管理することが大切で、たとえば、いきなりお酒を注文してガンガン飲み続けたり、眠るためにアルコールを流し込んだりといった行動は避けましょう。
ちなみに、不整脈などがあってペースメーカーを埋め込んでいる人も、飛行機による旅行は問題ありません。ここ10年くらいの期間に新規で埋め込んだ、あるいは電池交換を行っていれば、不具合が起こることはなく、安心して旅行できます。
大手航空会社でも、ペースメーカーを装着していても搭乗には問題なく事前の連絡も不要で、空港の保安検査係員にペースメーカーを埋め込んでいることを知らせるだけでよいとしています。やっと旅行にも行ける状況になってきたので、事前の点検をしっかりと行い安全な状態で楽しんできてください。