舌のピリピリがずっと続く…「舌痛症」は治療で改善できる

公開日: 更新日:

「まだ原因ははっきりとは分かっていませんが、おそらく口の感覚をつかさどる神経の働きが何らかのきっかけによって乱れ、痛くなる要素がないのに痛みが生じるといった“痛みの信号の誤作動”のようなことが起こると考えられます。きっかけとして多いのが歯科治療です。治療自体に問題はなくても口腔内の刺激や環境の変化が神経の働きを乱す契機になるのです。こうした痛みの神経の働きの乱れには、心身の疲労、睡眠不足、体調の変化なども影響します」

 また、神経の働きの不具合から、わずかな刺激でも10倍、20倍も大きく感じてしまう感覚の過敏を引き起こすこともある。例えば、辛い物や熱い物など刺激物が苦手になるなどである。触覚の過敏も現れるため、歯が舌にこすれるような感覚から歯の角が当たっていると訴えて歯科で歯を丸く削ってくる患者もいるそうだ。

「舌痛症は口腔内にはっきりした異常がみられないことから『気のせい』などと診断され、治療を受けられず我慢している方が多いです。自然治癒する確率は少なく、放置すると痛みから仕事や家事に集中できなくなるなど日常生活に大きな影響を与える可能性もあるので、適切な治療が必要です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース