著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

米国で人気の「鼻づまり薬」は効果なし…米食品医薬品局発表で波紋

公開日: 更新日:

 アメリカで市販されている風邪薬「鼻づまりを止める成分」には全く効果がない──。米食品医薬品局がこう発表し、驚きが広がっています。

 この成分フェニレフリンは、ナイキル、スダフェッド、タイレノールなどアメリカで最も一般的な経口風邪薬に含まれ、鼻づまりを解消する効果があるとされてきました。

 ところが食品医薬品局の発表によると、この成分は鼻に直接スプレーすれば有効ですが、経口摂取の場合、体内に吸収されるのはわずか1%で、効果は期待できないとのこと。これまでこうした風邪薬に頼っていた市民の間では、今後何を飲めばいいのか?と混乱が広がっています。

 それにしてもなぜ、全く効果のない成分が使われていたのでしょうか? 

 実は、かつて鼻づまりに効果があるとして風邪薬に入っていたのは、プソイドエフェドリンという成分でした。ところが1990年代のアメリカでは、覚醒剤を作るためにこの成分を抽出する事例が増加。そのためプソイドエフェドリンが含まれる市販薬は禁止されてしまいました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造