30年前にボリビアで出会った少年はいまどうしているだろうか
国によって歓迎の食事会の仕方はこんなに違うものなのだなと思いました。ボリビアでは、昼間は2時間ほど休み時間があるようで、それもあって、夜遅くなるのはあまり気にされないのかもしれないとも思いました。
朝と昼に、ホテル近くの道で現地の少年に出会いました。ニコッと笑って挨拶してきて、とても人なつこいと感じました。ただ、すぐにものすごいスピードで走って目の前からいなくなってしまいます。牧場でも子供に会いました。とても機敏そうで、もし一緒に走ったら、とてもかなわないと思いました。
ボリビアで診療されていた小児科医・伊勢泰先生の当時の論文を読み、納得したような気になりました。
「ボリビアの小児にはわが国には日常茶飯事時に見られる立ちくらみ、乗り物酔いなどを主徴とする自律神経のアンバランス(起立性調節障害)をみることはきわめてまれである。つまり、タフなのである。ボリビアにはわれわれが失ってしまっているものがたくさん存在する」
私がまだ小さい頃、車酔いが特にバスに乗るとひどかったことを思い出しました。旅行は好きでしたが、いつも車酔いが心配で、酔い止めの薬を乗車前に飲んだものでした。それに比べて、ボリビアの少年はタフなのです。
あれから30年以上がたちました。あの子たちは、そして牧場の皆さんはどうされているだろうか。