【はんぺん】牛肉並みのタンパク質量ながら低エネルギーで朝食におすすめ
おでんの中でも老若男女に愛されるはんぺんは室町時代から料理本に記載されるほど古くから存在しています。駿府の膳部半平が最初に作り、その名が「はんぺい」から「はんぺん」へと変化した説、「かまぼこのはへん」から名づけられた説、平家追討時の源氏方の武士「半兵衛」を略した説、はんぺんの形や素材が由来とする説、さらにはこじつけに近いエピソードなど語源は多岐にわたります。
関東でポピュラーな四角や丸の白い「浮きはんぺん」、イワシやサバなどを丸ごと一匹入れた黒い色が特徴の静岡名物「黒はんぺん」、山芋ですり身をのばすため気泡剤を使わず手作りされる「伊勢はんぺん」、カラフルで長崎ちゃんぽんの具材でも有名な「長崎はんぺん」、あご(トビウオ)のすり身で作りかまぼこに近い食感の「あごはんぺん」、ハモのすり身を主原料にしてシログチなどを混ぜて作られる「あんべい」など種類もさまざまです。
大きいサイズのはんぺん1枚(100グラム)は9.9グラムのタンパク質と1グラムの脂質で構成されています。
同量の牛肉や鶏卵と同程度のタンパク質を含みながら、エネルギーはなんと牛肉の3分の1という低エネルギーっぷりも魅力です。