致死率30%「人食いバクテリア」に感染しても命を守る方法
「切断や死亡を免れるには、何よりも早期発見が必要です。打撲をした翌日にその箇所が腫れ、時間の経過と共に腫れの範囲が広がり、同時に39度以上の発熱が見られたら劇症型かもしれないと疑いを持ち、早急に病院を受診してください」
もちろん感染を予防するのが何より重要だ。まずは日頃から足の状態をチェックする。とりわけ高齢者が気を付けたいのが足白癬だ。指の間の皮膚が割れたり剥けるびらんがあると、そこから細菌が侵入して感染しやすくなる。また、視力の低下で爪切りの際に誤って皮膚を切って傷ができやすい。ケガをしたら消毒し、絆創膏で傷口を保護するようにしたい。
「手は日常で目にする機会が多い一方で、足の先は見る機会が少ない。ましてや介護を受けている高齢者であれば自分の足の傷になかなか気付けません。新しい靴にかえたら靴擦れができていないかよく確認し、放置せずに治療することが一番の予防法なのです」