40代男性からの電話「コロナ後遺症で倦怠感がひどく病院へ通えません」
「コロナ後遺症外来で、フリーテストステロンが5.8と低くて、男性更年期障害って言われました。今後治療を始める予定ですが、倦怠感がひどくて、後遺症外来に行けるのかわかりません。そちらの在宅医療で、男性更年期障害の治療は可能でしょうか?」
電話相談の主は、40代の男性。強い倦怠感で起き上がれない日もあるとのことで、緊急に訪問診療を開始しました。
男性ホルモンであるテストステロンは、大脳に作用して前向きな思考を促し、筋肉や骨量の増加にも関係しています。中でも活性化しているフリーテストステロンが不足すると、性機能障害、認知機能の低下、うつ病、内臓脂肪の増加、骨粗しょう症のリスク向上ともなります。イキイキとした活力を維持するためにも必要なホルモンです。
特にこの患者さんはさまざまな要因が重なって不眠や食欲不振、みぞおちの違和感や強い吐き気を催しておられ、すぐに薬を調整しました。
「後遺症外来のA先生がクラリスロマイシンを長期間投与すると倦怠感に効果があると発表していました。こちらを先生に調べてほしいです。飲み合わせがどうかわからないので使えるか聞きたい。なんとかしたいと思っているので何とぞよろしくお願い致します」