著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

40代男性からの電話「コロナ後遺症で倦怠感がひどく病院へ通えません」

公開日: 更新日:

「コロナ後遺症外来で、フリーテストステロンが5.8と低くて、男性更年期障害って言われました。今後治療を始める予定ですが、倦怠感がひどくて、後遺症外来に行けるのかわかりません。そちらの在宅医療で、男性更年期障害の治療は可能でしょうか?」

 電話相談の主は、40代の男性。強い倦怠感で起き上がれない日もあるとのことで、緊急に訪問診療を開始しました。

 男性ホルモンであるテストステロンは、大脳に作用して前向きな思考を促し、筋肉や骨量の増加にも関係しています。中でも活性化しているフリーテストステロンが不足すると、性機能障害、認知機能の低下、うつ病、内臓脂肪の増加、骨粗しょう症のリスク向上ともなります。イキイキとした活力を維持するためにも必要なホルモンです。

 特にこの患者さんはさまざまな要因が重なって不眠や食欲不振、みぞおちの違和感や強い吐き気を催しておられ、すぐに薬を調整しました。

「後遺症外来のA先生がクラリスロマイシンを長期間投与すると倦怠感に効果があると発表していました。こちらを先生に調べてほしいです。飲み合わせがどうかわからないので使えるか聞きたい。なんとかしたいと思っているので何とぞよろしくお願い致します」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…