池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【菊花】こもった熱を冷まし、薬膳では目のトラブルに必ず使われる

公開日: 更新日:

 目がかゆい。しばしばしてひどく疲れる……。花粉症による目のトラブルに悩んでいませんか? 「花粉性結膜炎」は、特定の時期のみ症状が現れる季節性アレルギー結膜炎のひとつです。結膜は外界に直接触れているため、花粉が入りやすい状態にあります。さらに花粉は涙液に溶けやすいため吸収されたり、タンパク質や細胞も多いためにアレルギー症状が引き起こされやすいのです。

 症状としては目のかゆみや痛み、充血、ゴロゴロとした異物感、疲れる、まぶたが腫れるなどといった症状がみられます。

 以前は、年齢が上がると花粉症になりにくいといわれていましたが、現在はシニアでも発症する人が増加傾向にあります。命に関わるわけではありませんが、目の不調は首や肩のこり、集中力の低下、イライラするといった生活の質を大きく下げる原因になります。この時期はとくに「食」による対策も必要です。

 中医学においては、花粉症を引き起こす原因として人間のエネルギー源である「気」が関係していると考えます。気が不足すると免疫力が低下し、抵抗力がなくなるのでアレルギー物質が侵入し、症状が発生してしまうのです。

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