疲労回復には逆効果…「BCAA」が豊富なプロテインは良質な睡眠を妨げる
また、睡眠に関係するトリプトファンは体内では合成できない必須アミノ酸で、こちらも食事で摂取する必要がある。朝食でトリプトファンを取ると、昼間には体内でやる気を高める神経伝達物質のセロトニンに変わり、夜には睡眠ホルモンのメラトニンに変化する。
「トリプトファンは豆腐や納豆などの大豆製品、牛乳やヨーグルトなどの乳製品に多く含まれ、肉や魚、お米でも摂取できます。ただ、トリプトファンは単体ではメラトニンに変換されません。変換を促し、吸収を高める炭水化物やビタミンB6と組み合わせることが大切です」
トリプトファンの1日の推奨摂取量は体重1キロ当たり4ミリグラムで、体重60キロの人は240ミリグラムになる。白米100グラムで82ミリグラム、木綿豆腐100グラムには98ミリグラム含まれているので、こちらも一般的な食事だけで摂取できる。
食事を見直してしっかり睡眠を取り、酷暑を健康的に乗り切りたい。