梅毒の新規感染報告件数…青森、茨城、長野、三重、岡山が加わり、13県が昨年の累積数を上回る
国立感染症研究所は3日、感染症発生動向調査週報(IDWR)速報データ第47週(11 月18日~11月24日)を発表した。
梅毒の新規感染報告件数は新たに189件が加わり、年初からの累計数は1万3202件となった。現在の方式で統計を取り始めて以来、過去最多を記録した前年同期の累計数1万3490件に比べて、マイナス288件となった。
この数字は第42週マイナス474件、第43週マイナス420件,第44週マイナス386件、第45週マイナス356件、第46週マイナス347件と推移している。この数字が前週より「悪化」は29都道府県、「変わらず」が8県、「改善」が10県だった。
ちなみに第47週時点で過去最多の昨年を上回るペースで推移しているのは21都府県で、下回ったのは25道府県、変化なしは1県だった。
なお、第47週時点で昨年1年間の累積件数を上回ったのは、秋田、神奈川、山梨、富山、石川、鳥取、島根、大分に、青森、茨城、長野、三重、岡山が新たに加わり13県となった。
梅毒との関連が深いといわれるエイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)の新規届け出数の動向だ。第47週時点で昨年と比べると全国総数は55件多い898件で、28都府県が前年のペースを上回った。