「手のふるえ」は薬で効果なければ外科治療…超音波で大幅改善
・症状はあるが、薬が全然変わらない
・薬の効き目が悪くなってきた
・仕事や家事に支障が出てきた
・これ以上、薬を増やせないと言われた
・ふるえが全然良くならない
・外科治療は無理と言われている
「医師によっては、積極的に手術を勧めないケースがあります。症状に困っているのであれば、実際に治療をしている医師のところで相談をしたほうがいいでしょう」(中坪医師)
最新の治療法であるFUSは、ほかの2つの手術に比べて患者の負担が少ない。症状が軽く若い方が、治療による改善率が高いとも報告されており、まさに「タイミングが重要」となる。
中坪医師は、特に本態性振戦の患者から「薬以外で何かできることはありますか?」とも聞かれるそうだが、アドバイスしているのは「ペンなどは太めのものを持つ」「緊張すると震えが出やすいので、十分な睡眠をとる」「周囲のふるえへの理解。周囲の理解を得られることで、本人もふるえに対して気にしすぎることがなくなる」など。
「本態性振戦ではアルコール摂取でふるえが改善されることから、仕事などの前にお酒を飲む患者さんもいます。しかしこれはアルコール依存症につながりかねないので、決して勧めていません」(中坪医師)
ふるえの診療科は脳神経内科・脳神経外科になる。