1300万人がちょい漏れに悩み…「過活動膀胱」の対策と治療
過活動膀胱は、我慢しきれないような強い尿意が突然起こるため、生活の質(QOL)に影響を与える。
だからこそ専門医への早い受診を促すのは、大阪・高槻の「さいとう内科クリニック」院長、齊藤純医師(泌尿器・腎臓専門医)。
「過活動膀胱は加齢とともに患者さんが増えますが、(日本排尿機能学会の調査結果の通り)若い方でも発症します。トイレを我慢できないようなことが何度か続くと、自宅では問題ないのに、バスや映画館、劇場などトイレに行きづらい場所になると不安が先に立ち、心因的な面からもトイレの回数が増えることがあります。過活動膀胱は治療の選択肢が広がっており、薬、行動療法、生活習慣の工夫などで改善が期待できます。『年だから』『恥ずかしい』などと思わず、こじらせる前に相談してほしい」(齊藤医師=以下同)
過活動膀胱は、突然の強い尿意(尿意切迫感)に加えて、次のような症状があると疑われる。
・昼間の頻尿、夜間頻尿
・尿漏れ(尿意切迫感で我慢できずに漏れる)
・膀胱充満時の違和感