1300万人がちょい漏れに悩み…「過活動膀胱」の対策と治療
「これらの症状は、過活動膀胱以外の病気でも見られます。除外診断がまず必要です」
例えば膀胱がんや前立腺がんといったがん、前立腺肥大症、女性の骨盤底障害、尿路結石、膀胱炎や前立腺炎といった下部尿路の細菌感染症、薬の副作用などだ。
■日常的な工夫でも症状改善
過活動膀胱は一般内科でも診察してくれるが、別の泌尿器科領域の病気が原因、あるいは併発していることを考えると、特に症状が強い場合や、残尿感などがある場合は、最初から泌尿器科を選んだ方がベターだといえる。
過活動膀胱を疑って泌尿器科を受診した時、問診で確認されるのは、自覚症状、病歴、既往歴、合併症、服薬歴、水分摂取習慣など。あらかじめメモに書いておくとスムーズだ。
症状により、前立腺症状スコア、過活動膀胱症状スコア、尿検査、超音波検査、尿路・骨盤底の画像診断なども行う。
これらの結果に基づき、行動療法と薬物療法(抗コリン薬やβ3受容体作動薬など)に進む。