なかやまきんに君のキャンペーンCMで話題…「検脈」にはどれくらい効果があるのか
検脈による早期発見をとりわけ重視されているのが心房細動だ。心臓が細かく不規則に収縮を繰り返し、規則正しい心房の収縮ができなくなる不整脈のひとつで、血流が悪くなって血栓ができやすくなり、脳梗塞の原因にもなる。
加齢に伴って増えるため、高齢化が進む日本での患者数は80万人といわれ、2030年には100万人を突破するとみられている。
「心房細動だけでは命に関わるような病気ではありませんが、放置しておくと深刻な重大病を招く危険があります。死亡や寝たきりになる可能性が高い心原性脳梗塞だけでなく、心臓の働きが悪くなって心不全になり、死亡や認知症のリスクが上がります。ただ、心房細動はおよそ4割が症状のない無症候性で、動悸などの胸部症状がまれにしか生じない発作性のタイプも多く、健康診断や一般的な診療では見つけるのがなかなか困難です。発見には24時間ホルター心電計などを使った長時間の心電図検査が有効ですが、手軽とはいえません。そこで、日頃の定期的な検脈が推奨されているのです」
■心房細動を早期に発見