なかやまきんに君のキャンペーンCMで話題…「検脈」にはどれくらい効果があるのか
検脈の方法は、まず手首の内側の親指側に3本の指を当て、拍動を確認する。そのまま1分ほど拍動をカウントし、時計の秒針のように規則正しく拍動していれば正常と判断できる。拍動が乱れてバラバラだったり、速くてカウントしづらい場合は心房細動になっている可能性がある。
こうした検脈は手軽にできて効果も高い。心電図検査と同程度のレベルで心房細動の発見が可能といわれている。海外の研究では、自己検脈による心房細動の検出における特異度(検査で病気でない人を正しく陰性と判定できる確率)が96.2%だったと報告されている。日本で実施されたある心房細動の啓発イベントで、看護師が約100人の参加者の検脈を行ったところ、心房細動が疑われる人が2人見つかったという例もあった。
定期的に自分で検脈を行い、異常があれば早めに医療機関を受診したい。
「脈拍に加え、同時に血圧を測るとさらに有効です。上の血圧(収縮期血圧)と脈拍を掛けたものは『ダブルプロダクト』といわれ、その数値が上昇すると心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなることがわかっています。最近の家庭用血圧計は脈拍も測定できるものが多いので定期的な計測をおすすめします。また、いまはスマートウオッチなどを利用して、手軽に血圧や脈拍をチェックすることもできるようになっています。そうしたウエアラブル機器を活用するのもいいでしょう」
命を守るためにも普段から脈拍を意識しよう。