ペットの便がおかしい 検便は持参せず受診先で直性採取すべき理由

公開日: 更新日:

 ワンちゃんもネコちゃんも、お腹の調子を悪くすると、下痢をはじめいつもと違う便になることがあります。「便の色がおかしい」「便に血や虫のようなものがいる」……などと便を持参される飼い主さんは珍しくありません。

 それでペットを連れて来られるのならよいのですが、検便や下痢治療の注意点を紹介しましょう。

 持参された便を顕微鏡で観察すると、血液や粘膜の細胞、回虫や瓜実条虫などの寄生虫が確認できます。しかし、それらが寄生していても下痢になるのはまれで、多数が寄生することによる栄養失調や合併症がほとんどです。

 この場合、駆虫剤の服用が治療ですから、便の持参のみでも検査と治療が成立しますが、ワンちゃんやネコちゃんがノミ対策をしていると、同時に瓜実条虫なども駆虫できるため、瓜実条虫などが寄生する可能性は低くなります。この線は薄いのがほとんどです。

 便は時間の経過で乾燥します。仮に胃腸炎を起こすような細菌(カンピロバクター、ヘリコバクターなど)がいたとしても、乾燥した便では本来の動きが失われ、形状から菌そのものを確認することが必須です。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…