「浮気に逃げないよ、俺は」被害者ヅラする妻からの離婚を拒否する47歳男性【冷酷と激情のあいだ~男性編~】
47歳。離婚できるならしてみろ
「冷酷と激情のあいだvol.217~女性編~」では、結婚3年目の夫・マモルさん(47歳・仮名)との離婚を強く望む妻・絢音さん(39歳・仮名)の苦悩をお届けしました。
夫婦間に暴力や浮気などの明確な理由があるわけではないものの、夫の性格に強い疑問を抱き、一緒に暮らすのは難しいと結論を出しています。マモルさん自身は、今の夫婦関係や離婚についてどんな考えをもっているのでしょうか。
【冷酷と激情のあいだ~男性編~】
「離婚できるなら、してみろって感じですね。
俺は浮気もしてないし、借金や暴力だってしていません。義実家だって俺らには無関心だから、妻にとって窮屈な環境ってわけじゃないです。
俺が妻に対して何か悪いことをしているわけではないのに『離婚したい』って言われて、“はい、そうですか”なんて同意するわけないじゃないですか。
息子の成長をそばで見届けたいですし」
妻が離婚したがっていることは、ある程度理解をしていると話すマモルさん。しかし、まともに取り合う気はないと強調します。
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妻は幼稚な考えの持ち主
「最近ってちょっと合わないってだけですぐ“離婚”っていいますよね。 少なくとも、俺はそういう気がしています。
絢音は、俺と一緒にいるのがしんどいって言っていましたけど、夫婦なんてもとは他人。
ピタリと感覚が合うなんて、そもそもありえない。相手のイヤなところにも折り合いをつけながら、それでも乗り越えていくのが本来の形なんじゃないですかね?」
マモルさんから見て6歳年下の妻は「イヤになったら投げ出せばいいという幼稚な考えの持ち主」なのだそう。
劣化した妻にうんざり
「言っちゃ悪いですけど、絢音は自分だけが被害者ぶっているんですよ。俺だって被害者なのに。
出産してからの絢音は、独身時代よりずっとズボラになりました。見た目だって気を使わなくなったから、どんどんオバサン化しているし。
見た目だけじゃなくて態度とか喋り方とかも、30代とは思えないほどふてぶてしいんですよ。話しているだけでムカムカしてくるほど。俺をイラつかせるのも日常茶飯事ですよ。
それでも結婚をしたから仕方なく一緒にいますから、自分だけが被害者面するのは本当にやめてほしいなぁって思いますよ」
口調は冷静ながらも、妻への辛辣な評価を続けるマモルさん。妻に対する愛情を尋ねると「うーん、家族愛ならあるのかな? 少なくとも、女性としての魅力は感じません」ときっぱり。
浮気していないだけえらい
「それでも浮気していないんですよ、俺。褒めてくださいよ、浮気に逃げていないんだから。
不満があっても、我慢してますからね。本当ならもっと妻に厳しく言いたいけれど、そうするとモラハラだなんだって騒がれそうだから、それも我慢しています。
手を出したらDVになりますし。それも我慢です。
絢音は、自分が有利な立場で離婚したいんのだと思います。だから、俺をけしかけているんじゃないかな。
絶対に離婚しない
だから離婚は、絶対にしません。息子は妻と暮らしたがるだろうけど、絶対に避けたい。絶対に、離婚には応じまいと覚悟を決めています。
まぁ…息子がもう少し大きくなって、妻の味方をしてたらわからないですけどね。俺を悪者にするようになるかもしれないですし。
少なくとも、今の息子は可愛い盛り。今、息子と離れて暮らすっていう選択肢は、ありませんね。
絢音がどんなにギャーギャー離婚だと騒いでも、俺は屈しません。離婚をするとなれば、こっちにも考えがありますよ。あいつをギャフンと言わせないと気が済まないですね」
◇ ◇ ◇
恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。
まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。
(並木まき/ライター・エディター)