11度目で夏初出場 二松学舎大付・市原監督の「苦節18年」
――ゲンかつぎとか、おはらいとかは?
「心配した仲間から『いい先生がいるから、一回占ってもらったらどうだ』と紹介され、台湾人の占いの先生に見てもらったこともあります。年に何度か日本にやってくる方で……。勝てるんだったらと思って、自分の誕生日などのデータをまとめて見てもらいました。『今年は運気が悪いので注意した方がいい』とか、『これから運気はうなぎ上りです』という感じだったですね。ただ、個人的には、何かに頼ったりすがったりするのは勝負師としてどうかと思いまして、ゲンかつぎやおはらいはあまりやっていなかったですね」
■決勝で負けて頭が真っ白に、部員の名前が出てこない
――思い出したくない出来事はありますか?
「そうですねぇ。03年ですかね、後に横浜ベイスターズに入った小杉陽太がエースだったんですが、雪谷との決勝に0-5で完封負けした。その時はさすがにショックで、頭が真っ白になりました。今だから言えますが、決勝に進んだ時に『もらった!』と思ったところもあった。学校も父兄も優勝報告会のつもりでいたのが残念会になってしまって……」