報道は真っ二つ…松井裕の今後を左右する星野監督の去就

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■「闘将」タイプの星野監督とは“水と油”

 松井を幼少期から知る球界関係者が言う。

「彼は中学時代から自分自身で考えて、現在の投球スタイルを築き上げた。それだけ自分の考えには自信を持っているから、納得できるだけの理論がない限り他人の言葉は耳に入らないタイプ。二軍落ちしていた時に制球難が改善されたのは、理論派で知られる酒井二軍投手コーチが映像とデータをもって足の踏み出し位置や歩幅のアドバイスを送っていたのも大きいはず。緊張した雰囲気に弱いわけではないが、いわゆる険悪なムードを特に嫌う子ですから」

 星野監督は「闘将」の異名通り、技術よりまず戦う姿勢を選手に求め、理論や理屈よりも気合、根性といった言葉が先に来るタイプだ。昔より穏やかになったとはいえ、今でも不甲斐ないプレーをした選手を罵倒することもある。当然、チームの雰囲気もピリピリしている。負けん気の強い2年目の則本などは、星野監督タイプと相性が良いといわれているが、松井とは明らかに水と油だ。

 8日、オリックス戦に先発。松井稼のサヨナラホームランで負け投手をまぬかれたものの、5回3分の2を4安打6四死球4失点でKOされた松井。ボークを出した時点で、苦虫を噛み潰したような表情の星野監督により降板させられた。指揮官の去就は松井にとって朗報となるか、悲報となるか。

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