「ニューイヤー駅伝」注目のカロキに東京五輪メダル有望の声
「2区で区間賞を取りたい」――DeNAのケニア人ランナー、ビダン・カロキ(24)が上州路での快走を力強く宣言した。
24日は東京・渋谷のDeNA本社で元日の「ニューイヤー駅伝」の壮行会が行われ、プロ野球DeNAの中畑清監督、同社社員から激励を受けた。
瀬古利彦総監督は「やるからには優勝を目指してやってきた。頂点を狙える可能性はあります」と大風呂敷を広げたものの、上位争いは極めて厳しい。
12年を最後に廃部した名門ヱスビー食品陸上部を引き継ぎ、創部からわずか2年。実業団の強豪チームと比べて選手層は薄く、初出場した前回は37チーム中17位に終わった。
今回も惨敗必至なDeNAの最大の見どころは、カロキのゴボウ抜きだ。前回も2区を任され、26人抜きの大会新記録を樹立しているからだ。
中学卒業後、高校駅伝の強豪である世羅高(広島)に留学。全国高校駅伝では3年連続区間賞を獲得した。卒業後はヱスビー食品に入社し、ロンドン五輪では1万メートルで5位入賞を果たした。ハーフマラソンでは59分23秒が自己ベスト(世界記録は58分23秒)。将来的にはマラソン転向が予定されており、東京五輪でのメダル取りが期待されるひとりだ。