マエケン「中7日」ローテ変更にドジャース首脳の深謀遠慮
しかし、西海岸の代理人関係者は「むしろ逆でしょう」とこう言った。
「肩肘が本当におかしいならローテをずらすどころか投げさせない。前田が計算できると分かった以上、休み休み、大切に使えばポストシーズンまで戦力になると判断したのです。だからこそ登板間隔をあけた」
この日の前田は立ち上がり、いつも通りの安定した投球を見せた。
ボールから入る場面が目立ったのは、一発を警戒したからだろう。カウントを悪くしてでも、不用意にストライクは取りにいかない。ストライクゾーンからボールになるスライダーを軸に、凡打に仕留めていく。三回、この回先頭のバーニーに右翼線を破られたが、右翼手プイグのストライク送球で二塁アウト。五回まで許した安打はこの当たりだけだった。しかし、六回1死一塁から、3番バティスタに高めスライダーを左翼席に運ばれ、先制を許した。この日は6回を投げ2安打2失点。
その後ドジャースが一度は試合を振り出しに戻したが、終盤リリーフ陣が一発を浴び連敗。前田は試合はつくったものの、4勝目はならなかった。