周囲に煽られ金宣言 錦織「五輪出ないで」の声なぜ出ない
実際、錦織の脇腹痛はかなり重症のはずだ。
何しろ全英を途中棄権した際は、「前日から痛みがかなりあった。前の試合と比べものにならないくらい痛かった」と語っていた。
故障した脇腹は、6月中旬のゲリー・ウェバー・オープンの初戦で痛めたもの。この時は2回戦を前に棄権し、「(左脇腹は)リハビリができる箇所ではない。休むしかない」とも言った。錦織自身が認めているように、故障した脇腹はアスリートにとってやっかいな箇所なのだ。
フィジカルトレーナーの平山昌弘氏がこう説明する。
「脇腹には外腹斜筋と内腹斜筋があり、どちらもかなりの面積が骨盤についている。骨盤のバランスが安定しないことで腹斜筋に負担がかかり、痛めるケースが多い。テニス、ゴルフ、野球の打者も投手も、体をねじることによりボールを打ったり投げたりするので脇を痛めやすいのです。脇腹をねじらずにテニスはできない。完治しないままプレーすれば故障は癖になり、選手生命にも影響します」
■スポンサー契約でがんじがらめ