日大対応遅れの遠因…理事長夫人に取り入る“女社長の正体”
「雌鶏歌えば家滅ぶ」の故事でいえば、日大には雌鶏が2羽いる。田中英寿理事長が唯一、頭が上がらない優子夫人と、夫人のお気に入りで日大の広報・宣伝業務を仕切る大阪の女性社長。後者の存在が、悪質タックル問題のグダグダ対応の遠因にもなっている。
■理事長夫人の心の隙間に入り込み…
女性社長・H氏(63)が経営するのは、大阪市の広告代理店E社。民間調査会社によると、年商10億円程度と業界では決して大手とはいえない会社だが、学生数7万人超のマンモス大学の広報プロジェクトを請け負っているのは、優子夫人の“鶴の一声”によるものだとされる。
H氏は、田中理事長の覚えがめでたく、私設秘書のような存在である井ノ口忠男理事の実姉だ。約10年前、優子夫人にH氏を紹介したのは、井ノ口理事とは日大アメフト部の2年先輩にあたる内田正人前常務理事だったという。
「優子夫人は当時、長年介護してきた母親を亡くしたばかりで、“母ロス”の喪失感にさいなまれていた。そんな心の隙間に入り込んだのが、Hさんです。大阪のおばはんの乗りで、とにかく明るくオモロイ人でね。大阪の芸人や政治家、スポーツ選手との人脈も広く、話題も豊富。すっかり優子夫人はH氏のとりこになってしまったのです」(日大の元評議員)