山根明氏の後任 連盟新会長は宮崎に19軒の“キャバクラ王”
スポーツ紙は「波乱の船出」と書いている。
理事を一新して再スタートを切った日本ボクシング連盟。8日の臨時総会では、助成金の不正流用や反社会的勢力との交友が問題になって辞任した山根明前会長(78)の後任に、宮崎県連の内田貞信会長(45)が満場一致で選出された。だが、新会長がその後の会見で自ら過去の逮捕歴を公表したものだから、詰めかけた報道陣も仰天。大胆な人事だ、と波紋を呼んでいるのである。
近大ボクシング部OBの内田新会長は、山根前会長と連盟の不正を告発した「日本ボクシングを再興する会」の発起人のひとりで実質的なリーダーだった。地元の宮崎県では県内有数の実業家として知られている。
「不動産業で財を成し、県内中心地に10棟のマンション、3棟の商業ビルなどを所有する、地元では有名な実業家です。繁華街にクラブやキャバクラを19軒も経営するオーナーでもあります。本人が会見で明かしたように強要、恐喝で逮捕された過去があり、2015年に高裁で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けている。ただ、例えば恐喝については、会社に損失を与えた元従業員に30万円の弁済を迫ったというもの。急速に事業を拡大したことで周囲からねたみを買ったという背景がある。15以上の株式会社を持つ企業グループの経営者ですからエネルギッシュな感じはありますが、派手な人ではなく、普段は宮崎なまりの抜けない口調で腰も低い。そんなに悪い印象はありませんね。父親は、元宮崎市議会議員で議会の副議長を務めていたことがあります」(地元飲食店関係者)