本当の賞金女王は渋野 女子プロの戦意削ぐランク制度の穴
さらに吉川氏は続ける。
「渋野は日本勢では42年ぶりにメジャー優勝の快挙を成し遂げ人気選手になった。レベルの低い国内ツアーの賞金だけでランクを決めることに違和感のあるファンは多いはずです。賞金女王が渋野で決定なら、今大会はまったく盛り上がらないことになるが、国内ツアーの話題づくりにはなっても、それによって海外メジャーを目指す選手が減るのは、世界で活躍する選手を育てなければならない使命がある女子プロ協会としては本末転倒です」
ホールアウトした渋野は「苦しいゴルフでしたが(今日は)2アンダーで回れてよかった。明日は気負わず自然体でいきたい」と語り、その後はグリーンで鈴木とともにパターの練習を繰り返した。
もっとも、最終戦で“逆転女王”になれば、本人が一番すっきりするだろう。
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