現実味を帯びてきた米国の北京五輪ボイコット まずは「高官らを派遣しない」を検討と報道
投稿サイトで共産党幹部に性的暴行を受けたことを告発した女子テニスダブルス元世界ランキング1位の彭帥(35)。直後から消息がわからず、世界が注目している。
女子テニス協会(WTA)は14日に声明を発表。「打ち明けた彼女の勇気や力を称賛する。選手の健康と安全は最優先事項だ」と、公平で透明性のある調査を中国側に求めたが、中国外務省は15日の会見で「この件については聞いていない」と無視した。
テニス界ではノバク・ジョコビッチや大坂なおみが衝撃を受け、「無事を願っている」と心配の声を発した。世界の関心を無視できなくなったのか、中国国営メディアは17日、彭帥選手がWTAに「性的暴行の申し立てを含む報道は真実ではない」「私は安全で、自宅で休んでいる」と伝えたとする英文メールを公開したが、これを読んだWTAのスティーブ・サイモンCEOをはじめ、本人のコメントと信じる者は皆無だ。
国士舘大学非常勤講師でスポーツライターの津田俊樹氏は「中国の対応次第では、来年2月の北京五輪は大規模なボイコットに発展する可能性がある」という。