大坂なおみ妊娠発表でむしろ高まる商品価値 不振と醜聞でスポンサー離れの懸念も悪評払拭
そんな大坂を巡っては近年の不振とスキャンダルによって、スポンサー離れを危惧する向きも少なくなかった。21年末には日清食品との所属契約が解除されたが、「妊娠発表で大坂の商品価値はさらに上がるかもしれません」とは、ビジネス評論家の菅野宏三氏。
「企業が選手を支援する理由は、大会やイベントなどで社名を露出させるためだけではありません。その選手のマインドや人物像などに自社の企業理念を重ね合わせ、『我々の主張はコレですよ』と宣伝するわけです。その点で大坂は極めて特徴的。人種的なバックグラウンドも多様性を尊重する世界の潮流にマッチするし、黒人の人権問題の抗議活動をしたりとキャラも立っている。そこにきてママになるわけですから」
大坂は結婚しておらず、ラッパーのコーデー氏との交際を大っぴらにしながらも、12日時点で父親の名前を明かしていない。
「近年は女性の社会進出が世界のトレンド。大坂には夫に頼らなくても生きていける強い女性像がつくられた。異例の妊娠発表も、古い慣習や先入観などをブチ破る印象がありました。そこに共感する企業は多いのではないか。さらに、妊娠や育児に関わる“ママ市場”のマーケットも大きい。スポンサーは撤退するどころか、むしろ増えるのではないか」
とは、前出の菅野氏だ。