巨人・原前監督の“尻拭い”は投打に問題山積…阿部新監督に「チーム解体」ができるのか

公開日: 更新日:

正捕手・大城に代わる若手抜粋はあるのか

「自身も長く4番、捕手を務めた阿部監督のことだから、岡本を軽く扱うことはしないはず。坂本(勇人=34)の三塁というオプションができた以上、岡本は一塁固定ということになるかもしれないが、三塁から一塁、左翼とポジションをたらい回しにするような起用は絶対にしないと思う。ただ今季、勝負弱さを露呈した岡本を発奮させる意味でも、4番を白紙に戻して、坂本や新助っ人外国人らと主砲争いを仕掛ける可能性はある。米マイナーリーグから筒香(嘉智=31)を獲得するプランも消えていないようですからね」

 と、さるチーム関係者がこう続ける。

「真っ先に手をつけると思われるのが、捕手問題です。今季も昨年に続いて大城(卓三=30)が正捕手を務め、134試合に出場してキャリアハイの打率.281、16本塁打、55打点の成績をマークした。3月のWBCにも出場して打つ方は飛躍したものの、課題と言われたリード面の成長はあまり見られず、ただでさえ脆弱な投手陣を引っ張れなかった。同じ東海大出身で学閥、打撃重視の原監督には重用されましたが、阿部新監督は良しとしていない。実際、阿部新監督は二軍監督から一軍の作戦兼ディフェンスチーフコーチに配置転換された2022年に、山瀬(慎之助=22)や喜多(隆介=25)ら自らが二軍で鍛えた若手を一軍の正捕手候補として抜擢しようと考えた。原監督の理解を得られずに頓挫したものの、正捕手争いも勃発するはずです」

■菅野、丸らベテランはどう扱う?

 チームには力の衰えが見え始めた丸佳浩(34)や梶谷隆幸(35)、菅野智之(33)らベテランも多くいる。実績重視の原監督に重用された彼らの扱いも阿部新監督に課された命題になる。いずれにしろ、2年連続Bクラスに終わった巨人は原的野球との決別、抜本的なチーム改革が必要不可欠である。(つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…