大関霧島 痛恨2敗目に茫然自失、昇進に暗雲…綱とりに「あとひとつ」足りないもの

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 そもそも、引いて勝っても綱とりにはマイナスとなりかねない。

 横綱への昇進条件は「2場所連続優勝か、それに準ずる成績」。前者なら文句なしだが、後者の場合は相撲内容も審議される。

 前出の親方が言う。

「引いたり変化したりでは勝ったところで印象が悪い。昨年9月場所で優勝した大関貴景勝が良い例です。優勝決定戦で熱海富士に立ち合い変化で勝ったものの、ファンからはブーイング。11勝4敗という低レベルの優勝ということも相まって、翌11月場所は綱とりムードのかけらもなかった。反対にいい相撲を取り続けていれば、昇進機運は高まり、審判部への印象も良くなる。昇進ムードは自分でつくり上げることも大事です」

 結びの一番の前の取組だったので、負け残りで控え力士の座布団に座った霧島。呆然自失で心ここにあらず、といった体の表情が、中継のカメラにすっぱ抜かれた。

 痛恨の2敗目で開き直れればよいのだが……。

 ◇ ◇ ◇ ◇

関連記事【もっと読む…】大関・貴景勝「頚椎負傷」も…“まだ引退できない”複雑事情 では、霧島と同じ大関の貴景勝が直面している厳しい現実について詳細に報じている。大相撲ファンは必読だ。

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