「二頭の馬の伝説」佐野魁著

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 英国随一の名騎手といわれたレスリー・リカビー。彼はかつて馬が疲れ切って、自分が少しでも重心を移したりムチを当てたりすれば馬がバランスを崩す、というピンチのとき、動かずに馬のリズムに合わせ、ゴールに飛び込む寸前、馬の首を押し、鼻面4センチの差で勝った。

 流れるように走る名馬ペチロンに出合ったとき、彼は「私はこの馬には乗らない」と言った。

 そのペチロンを「気に入った」と言ったのは、かつて「大王」と呼ばれたリチャードだった。そして金色の馬サー・シカンブルに乗ったリカビーと、ペチロンに乗ったリチャードはダービーで顔を合わせる。

 英国ダービーを描く迫真のドラマ

 (第三書館 1000円+税)

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