半年で4キロ減 8割が持つ「遅発型アレルギー」の元を断つ
■原因不明の不調も治った
吉田雅義さん(仮名、50歳)がまさにそうだ。
ヨーグルトが体にいいと聞き、毎朝食べていたが、遅発型フードアレルギー検査で乳製品と卵に強いアレルギー反応が出た。一般的な食物アレルギー(即時型フードアレルギー)の検査では、反応が出たことがないが、遅発型と即時型では調べる抗体の種類が違うため、違う結果が出たのだ。
吉田さんは、乳製品と卵を除去した食生活を続けたところ、わずか2週間でひどいアレルギー性鼻炎が緩和され、半年後、体重が4キロ減ったという。
「遅発型フードアレルギーの反応が出た食べ物を断つ目的はダイエットではありません。しかし、炎症を抑えることで、それまでどんなダイエットをしても落ちなかった体重が減るというのはよくあることです」
遅発型フードアレルギーでは、アレルゲンと抗体が結合することで免疫複合体というものができて、体の中で長期にわたり炎症が生じるため太りやすい体質になってしまう。
炎症が起こると代謝が落ちるだけでなく、脂肪細胞の肥大化が起こる。肥大化した脂肪細胞は、また炎症性物質を産生し、肥満への近道になってしまう。