片耳が聞こえなくなった…急性難聴は重大病の危険信号だ

公開日: 更新日:

 滲出性中耳炎は、中耳にある耳管の働きが落ちて中耳腔の圧力が外部よりも低くなる陰圧状態が続き、中耳粘膜から滲出してきた液が中耳にたまって聴覚に障害を起こす疾患だ。難聴の他に、耳の閉塞感といった症状が出る。耳管の働きが未熟な乳幼児や、耳管が衰え始める中高年によく見られるという。

「成人の場合は、アレルギー性鼻炎、急性鼻炎、副鼻腔炎にかかった後、中耳腔に細菌が感染して発症するケースも多い。まれに上咽頭がんの初発症状の場合もあるので、甘く見てはいけません」

 年をとると、痛みを感じづらくなって徐々に左右の聴力が落ちていくので、老人性難聴と診断されてがんが見過ごされることもあるから気を付けたい。鼻炎やがんなどの疾患が原因で難聴が起こっている場合は原因疾患の治療を行う。中耳の衰えが原因なら、滲出液を排液する鼓膜切開手術が必要になるという。

■上咽頭がん、脳腫瘍の可能性も

 外リンパ瘻も、急な難聴を引き起こす。重い物を持ち上げる、鼻を強くかむ、スキューバダイビングで海に潜るなどした際、中耳圧や脳脊髄圧が急激に上昇し、外リンパ液が内耳から鼓膜腔に漏れて平衡感覚や聴力に障害が起こる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した