よく眠れる春だからこそ…「睡眠リズム」崩すべからず
「睡眠のリズムが崩れてメンタル不調を訴える患者さんは、休日の起床時間が平日に比べて3時間以上遅くなっている人が多い。休日に“寝だめ”するとしても、普段の起床時間から3時間以内に起きることが大切です。起床時間が1時間遅くなると、睡眠リズムを戻すためには1日かかります。3時間ずれると3日かかるため、休日の起床時間が普段より3時間遅い人は、水曜日まで調子の悪さが続きます。木曜日、金曜日に睡眠リズムが戻っても、その頃は仕事の疲れがたまっている。それを解消しようとして土日の起床時間がまた遅くなるという悪循環になり、1週間ずっと不調が続くことになるのです」
■休日の起床時間にもコツが
たとえば、平日は朝7時に起きている人は、休日は遅くとも10時までに起床する。どうしても普段より長く眠りたい場合は、就寝時間を早めればいい。普段より3時間多く眠りたければ、3時間早くベッドに入る。よく眠れる春は、すんなり入眠できるはずだ。
休日の前夜は早寝することも効果的だという。
「土日の2日間が休みでとくに予定がない場合、土曜日より日曜日の方が早く起きるケースはまずありません。休みの初日の起床時間が遅れると、2日目の起床時間はズルズルとさらに遅くなります。そうなると、睡眠リズムが崩れたまま週初めを迎えることになる。休日の前夜は普段より早い時間に就寝して、平日の起床時間より3時間を超えない時間に起きるようにしてください」