【顎口腔外傷】東京西徳洲会病院・歯科口腔外科(昭島市)

公開日: 更新日:

 顎口腔外傷は、初期治療が非常に重要になるという。それによって、その後の手術の困難さや治り具合が違ってくるからだ。同科は、特に顎関節の骨折など咀嚼のカナメとなる顎や噛み合わせ部分の手術を得意とする。

 顎の中央と両側の顎関節が折れている症例では、通常、手術に3~4時間要するが、同科は1時間半ほどでやってのける。しかも、出血も少量で抑えられるという。

「口腔内は細菌が多く感染しやすいので、手術は腫れがひいてから(1週間後くらい)行います。その前に、初期治療で骨折した部分を針金などで元に近い状態に的確に固定しておくと、手術時に整復しやすくなります。このような治療に慣れている施設は全国的にも少ないのです」

 歯が折れていれば、顎が治った後にインプラント(自費)を使って短期間で修復する。1回法インプラントを使用するので、その場で仮歯が入れられ、2カ月で本歯が入る。骨折した顎にインプラントを入れるのも経験豊富な施設でないと難しいという。

 これらの一連の治療がうまくいかず、少しでも噛み合わせにズレがあれば、咀嚼の異常、肩こり、腕が上がらないなどの後遺症が出る。それだけ緻密で正確な治療が求められるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動