【口内炎】2週間は様子見 それ以上続いたら病院へ
「いずれにしても一般の人には見分けがつきません。場合によっては『口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)』という前がん病変の恐れもあります。通常、心配のない口内炎は2週間以内には自然と治ります。受診の目安は『2週間以上、治らない口内炎』です」
その間の応急処置は、次のようなことをしてみるといいという。
①ビタミンB製剤②水やお湯でのうがい③市販の口内炎薬(軟膏、内服、スプレーなど)。
「うがいは、うがい薬を使うと殺菌・消毒はできても粘膜の細胞の修復を遅らせてしまいます。唾液に抗菌作用があるので、水やお湯で十分です。また、市販の口内炎薬はウイルス性の場合、逆効果になることがあります」
口の中に痛みが出る病気の中には、病変ができないものもある。舌がビリビリ痛い「舌痛症」や、口の中が焼けるように痛い「口腔灼熱症候群」は、その代表格だ。原因は、ストレス(口腔心身症)、入れ歯やかぶせ物の不具合、歯科治療の材料による金属アレルギーなど、多因子が複雑にからんでいるケースが多いという。
治療は、口腔内の金属を取り除いたり、漢方薬を使ったりする。長く続くようなら、早めに受診しよう。