番組憎み研究憎まず 「ガッテン!」炎上を正しく理解する

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 実際、欧米の医学雑誌「PLOS ONE」には今回批判を浴びている大学教授のグループによる研究が発表されている。63人の2型糖尿病の患者の脳波を計測し、糖尿病のコントロールなどを調べた結果、入眠後最初のレム睡眠に突入するまでの時間は血糖コントロールが悪いほど短くなっており、深い眠りの指標となるデルタ波との関連があったという。

「つまり、血糖コントロールが悪いほど深い睡眠が少なくなって睡眠の質が低下するというわけです。また同じ研究グループは番組で紹介された睡眠薬を使うことで短期間に血糖値が下がった一例報告を2回行っています。別の研究グループはマウス実験で番組で紹介された睡眠薬を使うと血糖値が下がることを確認しています。このとき睡眠中に肝臓から放出されるブドウ糖量が減少することを確認しています」

 食事をしていないのに夜中も高血糖が維持される謎を解明すれば、糖尿病の新しい治療法が見いだされるかもしれない。番組を憎んで研究を憎まずの姿勢が必要ではないか。

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