GW旅行で気をつけたい 「海外3大感染症」を専門医が解説
動物からの感染症は狂犬病やヒトコブラクダからうつる中東呼吸器症候群(MERS)などがあるが、中国では鳥インフルエンザが流行している。
「2013年3月末から中国沿岸部を中心にH7N9鳥インフルエンザが報告され、今年の2月22日までに1223人が発症し、少なくとも380人が死亡しています」
潜伏期間は1~10日で、高熱と急激な呼吸器障害を起こし、発症から11日で死亡するケースが多い。
H5N1と呼ばれる鳥インフルエンザは今年2月16日までに世界16カ国で865人が発症、うち452人の死亡が確認されている。
「海外では鳥との接触を避けて、むやみに触らないこと。生きた鳥が売られている市場には近寄ってはいけません」
■麻疹
感染力がインフルエンザの10倍以上といわれる麻疹(はしか)にも注意が必要だ。
「昨年9月に海外で麻疹に感染した日本人が関西空港から東京方面に旅行して、多くの2次、3次感染者を出しました。感染症は“被害者が加害者になる病気”であることを忘れてはいけません」