また、MAO阻害薬によって神経興奮物質であるノルアドレナリンやアドレナリンの分解も妨げられます。そうした状態でノルアドレナリンの遊離を促進し交感神経を興奮させる作用を持つチラミンという物質をたくさん摂取すると、交感神経がさらに興奮し、過剰興奮状態になって頭痛や血圧上昇が起こるケースがあります。
チラミンは「チーズ、ワイン、レバー、キムチ」などに多く含まれます。MAO阻害薬と一緒に摂取しないようにするのはもちろん、頭痛がある時はワインバーでピザを食べたり、焼き肉店での食事は控えた方が賢明かもしれません。