人工骨はもう必要なしに? 「歯科インプラント」最新事情

公開日: 更新日:

 もうひとつは、インプラントを埋め込むために十分な骨の高さがない場合に用いられるGBR法(骨再生誘導法)だ。骨の少ない箇所をメンブレンと呼ばれる特殊な膜で覆い、内側に人工の骨補填剤を混ぜたものを置く。すると人工骨の周りに骨芽細胞が集まり、数カ月で新生骨が出来上がるという。

「インプラントを埋め込む歯槽骨の高さが足りない場合は、『ソケットリフト』というやり方もあります。サイナスリフトのように横から骨補填材を入れるのではなく、下から押し上げ骨の高さを確保します」

■自力で骨を太らせ埋め込みが可能に

 他にもさまざまな方法があるが、骨造成には人工骨が使われるのが一般的で、腫れや痛みが伴うことがあるという。

「人間にとって人工骨は異物です。手術で敏感な骨の中に埋め込むことで炎症が起き、痛みや腫れが出るのです。時には細菌などによる、治癒しにくい厄介な骨の感染症を起こすことがあります」

 実際、木村院長のクリニックには、他院でインプラント治療前の骨造成部分が感染して、顔がおたふく風邪のように腫れ上がった女性患者が駆け込んできたこともあったという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した