救急医療の現場に新風を吹き込んだ草分け的存在

公開日: 更新日:

「近年、県は空きベッドなどの情報がひと目で分かるタブレット端末を県内すべての救急車に導入しました。これは13年に久喜市の75歳男性が県内外の25病院から計36回、救急受け入れを断られ死亡したケースがあったからです。このIT化で、以前は30~40回断られて当院に受け入れ要請が来ることが多かったのですが、いまは10回以内に連絡が来ることが多くなりました」

 同院の救急車受け入れ台数は年間1500~1600台。県の救急指定病院(3次救急含め)の平均が1病院当たり年間700台程度というから、倍以上の台数を受け入れている。医療スタッフは、常勤医師2人(非常勤4人)、常勤看護師5人(非常勤5人)、非常勤の救急救命士5人という体制。検査機器は、CT、レントゲン、内視鏡(胃と鼻の領域)、エコー、心電図など、救急に必要な最低限の設備はある。また、翌朝まで様子をみたい患者のために使うベッドも4床ある。

「私たちが求められているのは、緊急度を判断して必要であれば、すぐ入院治療の設備が整っている2次救急や3次救急の施設へ送ることです。実際、救急搬送を含めて当院に来る患者さんの9割は薬の処方などで対応できる軽症です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった