費用約1万円 予防でインフル治療薬投与はどこまで有効か

公開日: 更新日:

 10日間の薬の代金はタミフルで1981~2830円、リレンザ3470円、イナビルは4280円(20ミリグラムを2日間)。薬局では必要に応じて内服薬調剤料、外用の調剤料、基本料、薬剤服用歴管理指導料などが加算される。病院では、初診の場合は初診料、再診の場合は再診料、処方箋料などが必要。1万円近くかかる場合もある。

 予防投与の対象は、一緒に住んでいる人がインフルエンザにかかっていて感染のリスクが高く、感染した場合は重症になりそうな人だ。

「具体的には65歳以上、気管支ぜんそくなど慢性の呼吸器疾患がある、心不全などの慢性心臓病がある、糖尿病などの代謝性疾患がある、腎臓病がある人などです」

■使うタイミングは?

 とはいえ、これはあくまでも原則。予防投与をする、しないは医師の判断による。

「薬剤耐性や中枢神経への懸念があり、積極的に勧める医療機関は少ないようです。ただ、どうしてもインフルエンザによる被害を抑えたいなどの要望があれば、原則は対象者に限りますが、予防投与のリスクをよく説明して処方を検討します」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」