心機一転のはずが…転居で“引っ越し不調”はこうして防ぐ

公開日: 更新日:

 アレルギーは、体内にウイルスや細菌などの異物が入ってきたときに、それらを排除する免疫反応が過剰になって起こる。アレルゲンが最初に侵入した時点で、まずはIgE抗体がつくられ、マスト細胞などと結合する「感作」という状態になる。

「体内でそうした“準備”が整いアレルゲンが侵入したとしても、どの時点でアレルギー反応を起こすかは人によって違います。ただ、それまでは何ともなかったのに、アレルゲンが多い環境に移ったことがきっかけで発症する場合も少なくありません。ダニやホコリはアレルギーにとって大敵で、咳、くしゃみ、鼻水、鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎などさまざまな症状を引き起こします」(水谷氏)

 カビが原因でアレルギーを起こして夏型過敏性肺炎になる場合もある。6~8月に多いが、暖かくなる4月あたりから表れ始める。発熱や倦怠感などから始まって徐々に咳が激しくなり、進行すると肺線維症を併発して命を落とすこともある。

「夏型過敏性肺炎の場合はカビから離れることが重要で、住居を移す転地療養が効果的です。ダニやホコリが原因のアレルギー性疾患に悩んでいる人も、転居することで症状が治まる例が多く見られます。地方から東京に転勤してきてひどい咳に悩んでいた患者さんが、地方の実家に戻ったら治ったというケースもありました」(水谷氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「転職者は急増」なのに「人材派遣会社は倒産」が増えているワケ

  2. 2

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  3. 3

    驚きの品揃え! ダイソーでほぼすべて揃う「防災グッズ」の実力は?

  4. 4

    優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”

  5. 5

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  1. 6

    長嶋一茂はこんなにも身だしなみを意識している? VIOはもちろんアンチエイジングも

  2. 7

    大関・大の里すでに「師匠超え」の鋼メンタル!スキャンダル報道もどこ吹く風で3度目賜杯

  3. 8

    大関・大の里3度目優勝で期待される「大豊」時代の幕開け…八角理事長も横綱昇進に期待隠さず

  4. 9

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 10

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ